母の日の由来:なぜカーネーションを贈るの?
母の日とカーネーションの由来
そもそも母の日に
なぜカーネーションを贈るというイメージが定着しているのでしょうか。
母の日の起源は、1907年に遡ります。
フィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性が
亡き母をしのび、アメリカのウエストバージニア州にある
グラフトンの教会に亡くなった母との思い出の品として
知人たちに「白いカーネーション」を贈ったと言われています。
欧米でも
聖母マリアが流した涙の跡に咲いたのが
カーネーションだという言い伝えがあり
母の日にふさわしい花とされました
そして、これを聞いたジョン・ワナメーカーという人物が
「母の日」を全米に広げました。
ワナメーカーはデパートの経営者で
「母の日の制定を、日曜日に」
と議会に盛んに働きかけ、
1914年、ウィルソン大統領によって
「母の日」はアメリカの国民の祝日に制定されたのです。
日本に「母の日」が紹介されたのは大正時代ですが
現在のように広く祝われるようになったのは
戦後からで、1937年(昭和12年)に
お菓子メーカーである森永製菓が
「母の日」を広めることとなります。
また、アンナの場合
白いカーネーションは
亡くなったお母さんのために贈りましたが
赤いカーネーションは
健全なお母さんに贈られる風習から影響を受け
その後、母の日に定着したのです。
現在の日本では
クリスマスや大晦日と同じくらい
「母の日」は誰もが知っている
大きなイベントの1つとなっていますね。
本来カーネーションを渡すのでしょうが
近年では、様々な商品化が進められているのもあり
感謝の気持ちを込めて
お母さんが喜んでくれそうな“モノ”を
プレゼントすることも主流になっています。
「いつもありがとう♪」
「いつまでも元気でいてください」
という言葉を自分なりの表現でいいので
お母さんに伝えたり手紙を渡すだけでも
嬉しい気持ちのプレゼントになっていいですよね。